マタイ 6:34 明日のことまで思い悩むな。明日のことは明日自らが思い悩む。
もう6月ですが、年の初めに今年はどんな年にしようかと考えました。しかし、6月になってみると、明日のことを思い悩むことはないのだと思いだしました。今日という日を大切に生きていきしかないのかもしれません。自分で言って冷や汗が出るのですが、今日やらなければ明日はできないという思いで、何事も誠実に取り組みたいと思います。誰にだって明日はわかりません。手探りだけれど確実な今日が一生なのです。
イエス様が山上で説教された言葉のひとつです。この34節には「思い悩む」と言う言葉が2回でてきます。聖書で同じ言葉が2回でてくるときは強調を表します。6章の最後にこの節があることを考えると、神様への信頼によって思い悩むことから解放されなさいということでしょう。しかも、明日のことまでもと言われていますから、目の前にある今日を大切にしなさいということです。
料理研究家の人がインタビューに答えていました。その人は「料理の下手な人は料理中に食材をいじくりまわす」と言っていました。料理とはその食材が持っている本来の味をだすことだというのです。そのためにはじっくりゆっくり調理をしていじらないこと。するとその食材の旨みが中からでてくるそうです。思い悩んでいじくりまわすことは、本来の良い所をすべて壊すことだと言えます。
イエス様は「明日のことまで思い悩むな。明日のことは明日自らが思い悩む」と教えられました。今日を大切に生きることが明日へつながります。今日の命を感謝して、神様へ信頼することです。明日のことは明日自らが思い悩むことですから、それは神様におまかせすることです。明日のためにごちゃごちゃといじらず、いまできることをきちんとすることです。それが明日に引き継ぐ仕事となります。
<音声朝礼拝は「神様の色鉛筆」でどうぞ!>