7年目を迎えた東日本大震災。いまだに痛み苦しみの中にある方々に神様の慰めがあるように祈ります。
一般社団法人臨床宗教師会から2つの認定書を頂きました。臨床宗教師と臨床宗教師研修指導者です。また2015年にはスピリチュアルケア師指導者の認定もいただきました。まさか自分がこのような認定を頂くとは。感謝していただきました。
東日本大震災救援活動から始まった心のケア支援活動を認めて頂けました。特に資格認定のためにやって来たのではありません。やってきたことへの認定だとうけとめています。今回の認定でいちばん嬉しいことは、恩師でもあり、共に支援活動をしてくださった伊藤文雄先生と一緒に認定をいただけたことでした。7年前の被災地の現状をいまでも思い出します。ルーテル教会から派遣されて、一人では無理だと現役の牧師、引退教師に声をかけました。たったひとり「自分が行く」と言ってくださったのが伊藤先生でした。凍えるような教会の床で、毛布1枚しかなく震えながら涙を流して眠った初日をいまでも覚えています。心の底から凍えた夜でした。
今回の臨床宗教師の認定は、神様から遣わされて被災地という苦難の現場に寄り添い、そこで葛藤しながらもそこに居続けることができたことの認定だと思います。最近「寄り添う」という言葉をよく聞きます。苦難の現場にこそ本当に寄り添う本質を突き付けられます。その苦難の現場はいったいどこにあるのか。気がついている者が寄り添い人としてその現場に立ち続ける。キリスト者として生きるとはそのようなことだと思います。牧師だから、信徒だからではく、キリスト者としてどう生きるかを問われるのが「寄り添い」なのでしょう。
イエス様はサマリア人のたとえで「あなたも行って同じようにしなさい」といわれました。私たちはいったい何をすることを求められているのかを考えています。