また一人の大切な姉妹を天に送りました。T姉は、2018年8月21日(火)午後10時1分天に召されました。享年72歳でした。最後の時はお二人のお子様、義兄御夫妻に見守られ召されました。台風がきている中で、風と共に天国に駆け上って行かれたようでした。5月にイエズスの御心病院の緩和ケア病棟に入院され、天に召されるためにの準備を整え、人生最後の時を過ごされました。
T姉の人生は満たされての人生でした。甘いものが好き、百合の花が好き、学校が好き、高校で生徒さんに愛されサッカーを好きになった。誰からも慕われ、高校教師のご子息は「あなたのお母さんにはお世話になった」と多くの方々声を掛けられたそうです。娘さんと共に暮らし、お二人のお子様を育て上げられました。そして8月17日に洗礼を受けキリスト者になられました。神様にすべてを委ねられたのです。
その反面、生涯を通してT姉に与えられたのは、痛み、苦しみ、そして悲しみでした。28歳で結婚、愛するご主人が召天されたのが36歳の時。乳癌発病47歳でした。25年間にわたって病気と共に生きてこられました。実は絶望のなかに突き落とされる経験を何度もしてこられました。しかし、その絶望から逃げずに、痛み苦しみを受け止める。「生きる」「子どもたちを守る」というその点に立たれました。最後は「神様の御心のままに」の信仰をあたえられました。葬儀にはゲッセマネの園でのイエス様の祈りを読ませていただきました。悲しみを受け止め、み心に委ねる信仰でした。
T姉の人生は、まさの絶望をくぐったところに希望を見出した歩みでした。絶望を受けとめた先にある十字架と復活の希望。T姉はいま神の国で新しい命を与えられ再びいきておられます。愛するご主人との再会を通して。
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