ヨハネ黙示録 1:8 わたしはアルファであり、オメガである。
毎週800字位を目安に、毎週書いてきました。よくも毎週書いてきたなと思います。書くことがなくて困った時もありました。書くことが多すぎてカットしたこともありました。約2千の雑文を再び読んでみると、これは一つの歴史なのだと思います。しかし、まあパソコンあればこそなので、これも時代が産んだご迷惑かもしれません。牧師になって30歳になったとき、30代で3種類の本を出版したいと祈りました。一つはエッセイ集。教会にはじめて来られたかたにも分かる本。二つめは説教集。中学生にもわかる説教集をだしたいというもの。この二つは祈りが聞かれて、「神様のクレヨン」「神様の色鉛筆」となって自費出版させていただきました。クレヨンは6になりましたがこれは予定外でした。はじめがあって終わりがある。しかしまたはじまる。神様のみ言葉はつながっていると思います。自分の人生の全体像はいつなったらわかるのかなと思います。
ヨハネの黙示録では、神様が自分は何者であるかを神様自身が自己宣伝をする形をとっています。神様がこの歴史の支配者であり、すべてを知っておられる方であると宣言しています。「アルファ」であり「オメガ」であるとは、ギリシャ語のアルファベットの初めと最後の文字のことです。つまり永遠という意味です。すべてを知っておられる方が神様だというのです。
この時代には、いろいろな家庭環境があります。とくに単身赴任のお父さんがおられる家庭では、様々な状況が生まれているみたいです。先週、ある方から聞いた実際の家庭での話を少し紹介してみます。年に数回しか家に帰って来れないお父さんが、久しぶりに帰ってこられたときのことです。食事時のことでした。お母さんは、まず最初にお父さんからご飯をつぎました。すると子どもが「お母さん。どうしてお父さんが一番なの」と聞いたそうです。お母さんは「いつも私たちのためにがんばっているからよ」と答えました。しかし、子どもにとっては離れて生活しているので、お父さんがどんな仕事をしているか分からないからその答えでは納得しませんでした。本当にがんばっているかわからないというのです。そこで子どもなりに納得のいくように自分で考えました。そして大きな声でこう叫んだそうです。「わかった。お父さんはお客さんだからだ」。話しを聞きいて笑ってしまいましたが、あとからよく考えると深い問題を抱えているように思えました。神さまがどんなことをしてくださっているかを知らない私たちは、神さまを単身赴任にしてお客さんにしているかも・・・。
人間にはわからないことはたくさんあります。私に起こっていることの全貌も見えていないものです。しかし、神様はすべてを知っておられる。全体をみて個をみておられる。そのような存在である神様が共に寄り添っておられる奇跡を思います。
<音声礼拝説教は「神様の色鉛筆」でどうぞ>