マルコ 4:24 何を聞いているかに注意しなさい。
「この人は、人の話を聞けない人だな」と感じることができます。そのような人の特徴は「自分のことしか話さない」というものです。聞いているように見えても、結局すべて自分の話に持っていく。自分を中心にして聞いているので、自分の話になるのです。そうなると自分を中心にして聞くことになってしまい、人の話を聞いてないと感じさせるのでしょう。聞くと言うのは本当に大変なことだと思います。
イエス様は「たとえ」で多くの話をされました。本日の聖句は「ともし火と秤」のたとえの一部です。「隠れているもので、あらわにならないものはなく」「持っている人は更にあたえられる」など、よく聞かねばわからない言葉ばかりです。ですからイエス様も「聞く耳のある者は聞きなさい」といわれています。そこで大切なのは「何を聞いているか」です。イエス様もそれに注意しなさいと言われました。
速読術という方法を少し学びました。その方法の一つに「目的を明確にして本を読む」というのがあります。情報過多の時代に、この方法はとても有意義だと思います。その簡単な方法として、次のような実験の紹介がありました。一度目を閉じて「丸いものを探せ」と自分自身に言い聞かせる。再度目を開き、周りを見渡して丸いものを実際に探してみるのです。するとさっと見渡しただけで丸いものを瞬時に何個も見つけることができます。目的を明確にした瞬間、人は必要な情報を見つけ出すことができる。反対に目的を持たずに情報を集めても、本当に必要な情報は得られない。つまり「何を」が大切だということです。
イエス様は「何を聞いているかに注意しなさい」といっておられます。イエス様から「何を」聞いているのか。イエス様に「何を」求めているのか。これがはっきりしていないと、御言葉が福音として受け取られていかないのです。与えられた仕事も「自分は何をしなければならないか」を明確にして、務めてまいりましょう。
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