出エジプト 20:3 あなたには、わたしをおいてほかに神があってはならない。
「プライオリティを決めよう」という言葉を聞きます。プライオリティとは「優先順位」「優先権」という意味です。しかし、それが意味するところは何だろうかと考えます。もちろん、多くある中で優先順位を決めてやっていこうということです。ところが「プライオリティNo1」ということはちょっと違う意味があるようです。ある時、政府高官の方が教えて下さいました。「プライオリティNo1を決めたということは、それが実現するまで他のことはすべてストップすることだ」と。他のものと並行にして優先してやっていくことではないのです。
モーセに与えられた「十戒」の第1戒です。神様を神様とすることです。エジプトでの嘆き苦しみから解放してくださった神様のほかに、別の神様をもつようなことがあってはならないと戒めています。しかし、旧約聖書にはその後の民の歴史においてこれほど守られなかった戒めもありません。人々はすぐに欲望のままに神様を捨てて別の安易な神様を求めるのです。
東京出張で貴重な体験をしました。羽田に到着した飛行機が滑走路から到着ロビーに向かわずに、ゆっくりゆっくり飛行場の端に向かったのです。まさか機長が道を間違えたわけでもなく、周囲には何もないところで止まりました。すぐにアナウンスがあり、「この飛行機はある事情により、お客様にそのまま待っていただくことになりました」と。その事情は説明されず、それから15分あまりそのまま待たされたのです。窓から外を眺めていますと、数人の警官らしい方が動き回っていました。「もしかしてハイジャック?」と思いましたが、機内には何の変化がありません。そうこうする内にまたアナウンスがありました。「申し訳ありませんでした。ある事情とは飛行中に洗面所内で不審物が発見されました。不審物検査の結果、爆発物ではなく異常は認められませんでしたので、皆様には飛行機から降りていただけます。飛行中にお知らせすべきところ、飛行中のパニックを考えましてお知らせを控えさせていただきました」と。ということは、何かあったときには犯人探しがはじまるのか、もし爆発物だったら他の飛行機に迷惑がかからないように離れた場所に人を乗せたまま移動したのか。どういう措置だったのか機長に確かめてみたいと思いました。何が一番大切なことか。これを決定し、判断することは大変なことだと思います。何を一番に優先するべきかを任されるのです。
私たちは人生の中で、何をプライオリティNo1としているでしょうか。そのことをモーセの十戒から教えられています。イエス様に従うということは、このプライオリティNo1にあたります。また神様と私にかかわる事のすべてがそれにあたります。今日与えられている神様の働きもまた同じ意味があります。
<音声礼拝説教は「神様の色鉛筆」でどうぞ>
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