1ヨハネ 3:2 御子が現れるとき、御子に似た者となるということを知っています。なぜなら、そのとき御子をありのままに見るからです。
ヨハネは、御子キリストが再び現れるとき、見えないものが見えるようになるといいます。神様がどれほど私たちを愛されているかが見えるようになるのです。私たちを「神の子」として呼んで下さるほど愛していてくださると述べています。私たちの中に生きておられるイエス様を、ありのままに見ることの大切さを教えています。
ある学者の家が隣家からの貰い火で全焼しました。火事になると全てを失うことになります。蔵書から論文ノート、研究のための資料。彼は宗教者でもあったので、この火事をどのように考えたかをのちに語っています。彼はまず隣家の人を怨みました。「家を焼かれた」と思いいつか復讐してやろうと考えます。しかし彼は宗教者でした。これではいけないと「家を焼いた」と思おうとしました。けれどそれは事実と違うことなので、やっぱり納得できませんでした。そこで最後に「家は焼けた」と考えました。「焼かれた」でも「焼いた」でもなく「焼けた」と思うようにしたのです。すると、事実を事実のまま、淡々と受け止めることができ、自分も人も傷つけずにすむことがわかったというのです。
「ありのまま」に受け取るということは難しいことです。しかし、「ありのまま」でしかないのです。私の中に生きておられるイエス様を「ありのまま」に見ることができれば、神様の愛を受け取る事ができると思います。