マルコ 23:21 あなたに欠けているものが一つある
イエス様のもとに一人の人が駆け寄ってきました。彼は「永遠の生命を受け継ぐには、何をすればよいか」と尋ねました。イエス様は十戒(モーセに与えられた戒め)の中から答えられました。すると「それは子どもの時から守ってきました」と答えるのです。そこで「あなたに欠けているものが一つある」と言われたのです。その一つとは全財産を売って貧しい人に施し「私に従いなさい」と言われたのです。一番大切なものは欠けている一つであると。
数年前から「牧師補研修会」に出る機会が与えられています。この研修がはじまった頃は2日目の研修のメーンは接遇訓練でした。挨拶の仕方、電話の対応、おじぎの仕方、手紙の書き方などなど。どうして今頃と言われても、「挨拶ができない牧師達がいる」「常識がわからない牧師がいる」という信徒の皆さまからのご意見が多くよせられていたからです。事務局から教会に電話をかけたときや、事務局で電話を受けても「?」と思うことは最近もありますが・・・。私たちは自分が正しく、完全だと思うときがあります。これでいいと自分に言い聞かせるときもあります。しかし、それは本当に正しいことでしょうか。神様のみ言葉を伝えるまえに、挨拶もできないようではと思います。
イエス様は「あなたに欠けているものがひとつある」といわれました。完全だと思うほど、落とし穴があるものです。ひとりひとりイエス様の十字架のまえで自分を点検しなければなりません。いよいよ来週は受難週です。自分をしっかり省みる1週間としましょう。