ルカ 23:3 しかし、十二人の中の一人で、イスカリオテと呼ばれるユダの中に、サタンが入った。
聖書は「イスカリオテと呼ばれるユダの中に、サタンが入った」と記しています。このサタンは、イエス様を荒野で誘惑したのですが、み言葉によって退けられたものでした。その時、「時が来るまでイエスを離れた」とあります。そのサタンがいまユダの中に入ったのでした。
イエス様を、誰かが裏切らなければならない。引き渡さねばならない。それが起こらなかったら十字架も、復活がないことになってしまう。その役は誰がするのか。その役目を担ったのはイスカリオテのユダでした。しかし、聖書は本当にそのように記しているのでしょうか。ユダがこの役目を果たした。それは神様の導きのなかにあることだった。そのように考えると、ユダ自身の救いはどうなるのでしょうか。ユダは救われないのでしょうか。神様が救えないことはありえません。ユダもまた神様の役目をになった弟子でした。
ユダはその役目を果たしただけなのです。「役目をはたしただけ」。それでは、イエス様を十字架に引き渡したのは一体誰か。それはサタンです。ユダの中に入ったサタンがこれをなしたのです。しかし、それも神様がおゆるしになったことなのです。
この一度かぎりの出来事は私たち何を語りかけるでしょうか。私たちは自分の罪の責任をサタンに押しつけることはできません。神様から役割をいただいたサタンとは一体何か。もう一度考えてみたいと思います。