2コリ 4:18 わたしたちは見えるものではなく、見えないものに目を注ぎます。見えるものは過ぎ去りますが、見えないものは永遠に存続するからです。
パウロはコリントの人々に「見えるもの」と「見えないもの」について語ります。パウロのいう見えるものとは「外なる人」「一時の艱難」であり、見えないものとは「内なる人」「重みのある永遠の栄光」のことです。コリントの人々をはじめ私たちもまた、目に見えるものに惑わされているというのです。パウロは、目にみえないものに信仰と確信をもって「目を注ごう」と勧めています。
現在の大学経営にとって「マイナス3要素」というのがあると聞きました。「女子大、地方、小規模」です。理事を仰せつかっている大学もこれにあたります。昨年学長がかわり、大変革に乗り出しておられます。先週の学校協力会の帰りに学長室に呼んでいただき、お話をすることができました。学長は「マイナス3要素」といわれるけれど、これは「3特徴」でもある。マイナスをプラスにすることを考えていくと言われました。確かにマイナスという考え方であれば、いつまでたってもマイナスでしかありません。しかし特徴、個性と考えればそれを生かしていけるのです。「マイナス3要素」だからこそ神様の働く場所があり、この大学がここに与えられたと言う神様の計画もあるのです。見えないものを見せられた思いでした。
パウロは「見えないものに目を注ぐ」といいます。目に見えるものに惑わされずに、目に見えない神様の働きを見るということです。教会の現状も厳しいものですが、その中のどこに神様の働きがあるかを考えねばなりません。いまのままの状態でよいというのではありません。目に見えない神様の働きをもっと信じることの必要を思います。