ルカ 21:36 人の子の前に立つことができるように、いつも目を覚まして祈っていなさい。
イエス様は突然の終末の到来に備えて、自分たちの生活をまず見直しなさいと教えています。終末の到来が自分たちの救いの時となるためです。いつも目を覚まして祈っていることは、つねに神様と向き合い、神様とに寄り添っていただくことです。どんなに痛み苦しみの中にあっても神様に祈ることで、神様と共にあることができると教えています。
東日本大震災から半年、救援活動も5ヶ月が過ぎます。本当に寒かった3月から、熱帯夜の夏。そしていま秋を迎えようとしています。ルーテル救援も落ち着いてきて、次のステージである仮設支援へと移ろうとしています。これからが本番です。共に救援活動をしている伊藤牧師はボランティアにきて家に帰る人たちにいつもお願いしています。「これから秋がきて、冬がやってきます。被災者の皆さんにとって一番寂しくつらい季節がやってきます。雪が降るとあの日のことを思い出すでしょう。だからお祈りしてくださいね。被災者の方々を忘れないでお祈りしてくださいね」と。これからが本当につらい季節です。奥様子ども孫を20人流された方が仮設で一人住んでおられます。一人で迎える秋、冬ほどつらいものはないのです。
イエス様は「人の子の前に立つことができるように、いつも目を覚まして祈っていなさい」と教えられました。イエス様の前に立つことは裁きではなく、救いの時です。私たちはイエス様と共にいることができれば、すべての平安は与えられます。祈り続けることで、イエス様と共にいたいです。そして被災者に寄り添って祈ることで、そこにも神様の平安があると信じます。