ルカ 23:27~28 民衆と嘆き悲しむ婦人たちが大きな群れを成して、イエスに従った。イエスは婦人たちの方を振り向いて言われた。「エルサレムの娘たち、わたしのために泣くな。むしろ、自分と自分の子供たちのために泣け。
女川町はそのほとんどが全壊した町です。2年たってすべての物が片付けられ、町は大きな空き地ができています。波は18mの高さまできました。ビルは波で倒され、その破壊力のすさまじさを実感させられます。女川町に住んでいたある被災者の夫婦は、自分の家が全壊して流されていく様子を黙ってみておられたそうです。自分たちでコツコツと築き上げてきたものがあっという間にゼロになってしまったと。家族の歴史、思い出、子どもたちまで。とめどなく流れる涙、でもいつしか夫婦は手を握っていたといいます。自分たちが自分たちのために涙を流したのは初めてだったと。
イエス様は十字架の道行を進んでいかれました。その姿をみていた人々はあまりの痛々しさに涙をながしました。しかし、イエス様は自分たちのために泣きなさいと言われたのです。自分のために泣いていいと言われたのです。私たちは苦しみの中で、共に泣いて下さるかたを知っています。イエス様が共に痛み苦しんでいてくださるから、流せる涙があることを教えられます。
【第八留 イエス、エルサレムの婦人らを慰める】
司式:主イエスの痛みと苦しみを見て、ある人々は嘆き悲しみました。主はその人々を御覧になり「私のために泣かないで、ただ可哀想なあなたがたと子供たちのために泣きなさい」と言われました。すべての人にとって、苦しみがあまりにも重く、身も心もすべてがその激しさのために耐え得ないような時が来る。
一同:あなたと共に葬られ、あなたと共によみがえらせてください。
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